富山県富山市の福田税理士事務所の福田です。

引き続き、司法書士試験のことを整理してみます。



3-5:記述試験(不動産登記・商業登記)
私の場合、記述試験問題の練習を通じて、試験全体(多肢択一・記述試験の双方)が、ようやく理解出来るようになりました。

3-5-1:不動産登記
端的には
・遺言、相続関係図や遺産分割協議書、売買契約書や調停調書などから、必要な事項を抜粋して、所有権移転に関連する事項を抽出

・金融機関などの弁済等の資料から、抵当権や根抵当権の抹消登記の申請

・契約書などから、(共同)抵当権・根抵当権などの設定

・抵当権・根抵当権の順位譲渡・放棄など

・ときには賃借権・地上権などの登記申請

という感じでした。


3-5-2:商業登記
端的には
・定款や、取締役会・株主総会の議事録などから登記事項の抽出

・増資の場合、適法でない書類につられて登記申請をしないようにしないといけない

・合併や会社分割の場合、契約書や議事録があっても、債権者保護要件に瑕疵ありの場合、登記申請できない

という感じでした。

いずれも、定款や各種決議等の内容から、適法部分を抽出しての登記申請書作成、という流れなので、これらのトレーニングのお陰で、登記事項証明書の、理解の精度と速度が上昇したと思います。




【最後に】
法律を体系的に理解したいと思い、はじめた司法書士試験勉強ですが
・ボリュームがかなり多い

・直前期には、合格レベルを維持するには、35~42時間/1週間が必要

・多種択一を網羅した上で、不動産登記・商業登記の記述試験勉強を実施して、はじめて登記事項証明書をスムーズに理解できるようになった

・精神的・身体的に苦痛を伴うが、まとまった時間の勉強が可能であれば、得られるものも大きい
と思いました。


一方で
・試験に合格しても、実務としてはかなり奥が深い

・簡単に出来る仕事ではない

・税理士業務と司法書士業務を平行するには、思った以上に大変

・試験の合格・不合格にかかわらず、今後も継続して、安心できる司法書士さんにお願いしたい

ということも感じました。


試験については、5~10年後に、機会があれば、チャレンジしてみたいと思いました。