富山県富山市の福田税理士事務所の福田です。
税理士業務は、”勉強することが仕事のようなものだ”と言われることも多く、そして、”知っている知識を忘れずにいる”こともなかなか難しいと感じることもあります。
そして、”忘れずにいる知識を確実に実務に活かす”ということも難しいと感じます。
【知っているのにうっかり忘れそうになる!?】
平成29年度税制改正で新設されたものうち、中小企業経営強化税制というものがあります。
この税制の適用に当たってはいくつかの要件を満たす必要がありますが、その中で、”設備取得日から60日以内に経営力向上計画の受理”という要件があります。
優遇税制の適用に当たって、一般的には以下の流れになるものと考えられます。
①知識として優遇税制の理解
②お客様との間で意思の疎通を行い、本件税制の適用可能性について意思の疎通を実施
③必要な資料・情報を申告期限内に収集し、必要な書類(例えば法人税であれば法人税申告書別表など)を作成
④原則として期限内に申告書を提出
本件税制の場合”60日以内・経営力向上計画の受理”というキーワードを常に意識できるかがポイントと言えるかもしれません。
その他、所得拡大税制の適用や、消費税に関する届出関連(簡易課税選択・簡易課税選択不適用・課税事業者選択・課税事業者選択不適用など)なども、”知っているけどうっかり忘れやすい筆頭”とも言われています。
私の場合、決算の準備を申告期限のかなり前から実施していますが、時間的な猶予があると、例え忘れていても、どこかで”ハッ”として気づくのかなと思っています。
あとは、マニュアルの高精度化やITの駆使で、なんとか対応するしかありません。
最近は、常に
”何か忘れているのではないのか!?”
という強迫観念のような意識に追われている様子もありますが、その意識がミスを回避しているという気もしているので、”追われている感じ”をこれからも大切にしていきたいと思います。
”何か忘れているのではないのか!?”
という強迫観念のような意識に追われている様子もありますが、その意識がミスを回避しているという気もしているので、”追われている感じ”をこれからも大切にしていきたいと思います。
ちなみに、税理士職業賠償責任保険の事故事例については、本当に勉強になります。
事故事例だけでなく、”このような事故が想定されることが懇切丁寧に書かれた本”でもあれば、転ばぬ先の杖のように安心できるのかもしれませんね。
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